ボトックスによる多汗症治療
ボトックスと聞いて皆さんは何を思い浮かべますか?
美容のことに詳しい女性なら、しわ取りの方法だということをご存知かもしれませんね。
でも、今まで多汗症について説明してきたのに、なぜボトックス?とお思いでしょう。
実は、最近ではボトックスが多汗症の治療方法として注目されてきているそうです。
最後に、ボトックスについてご紹介します。
ボトックスは、ボツリヌス菌の毒素を製剤化したものを、治療したい部分に注射するというものです。
交感神経から出されるアセチルコリンを抑制することができます。
しわ取りにおいては、これによって筋肉の収縮力が弱まるため、笑いじわなどができにくくなるのです。
以前もご説明したように、アセチルコリンには発汗を促す作用があります。
そこで、これを抑制するボトックスは、多汗症治療にも役立つことになるわけです。
多汗症治療としてのボトックスは、汗が気になる部分に直接注射をするだけです。
施術時間も20分弱ほどで終わります。痛みもほとんどなく、注射なので傷口も残りません。
メリットばかりのようですが、デメリットもあります。
まず、個人差があります。まったく汗をかかなくなる人もいれば、いくらやってもほとんど効果が出ない人も。
また、この方法では多汗症を完治することはできません。
ボトックスの効き目は数ヶ月です。長くても1年程度ですから、そのままにしておくと、また多汗症の症状が出てくることになります。
アメリカでは既に、多汗症治療としても認可が下りているボトックスですが、2008年現在、日本ではまだ眼科の領域の疾患でしか認められていません。
クリニックなどで行われているしわ取りや多汗症治療などは、認可外適用として行われているものなのです。
ボトックスを行う際はその点も理解し、医者とよく相談した上で施術を受けるようにしましょう。
注射をするだけで汗を止められるなら、多汗症でとても苦しんでいる方にとっては魅力的な話かもしれませんね。
しかし、費用は1回10万円以上もするとか。
何度も施術しなければならないことを考えると、気軽にはできないことでしょう。
薬の内容についても、クリニックによって差があるということです。
ボトックスをやってみようと思われる方は、事前によく調べてから行うようにしてくださいね。
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